絵師紹介: 憂様

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ソフト Photoshop / SAI / Painter / Illustrator

 

憂、イラストレーター、芸術家。彼は多作し、大勢活動を参加し、多く大賞を勝ち取りました。憂様のスタイルは流行のものと違って、伝統芸術に似ています。これだけではなく、現代の美感に結びつけるべき、素晴らしい美しさを持ちます。憂様の人物はまじめな物腰、および落ち着いた表情を持って、凛々しくて、とでも莊嚴です。絵の背景は優雅な雰囲気を身につけて、すぐれた線条美を連れて、どこに見ても小規模な世界があります。読者に魅了させて、どう眺めても退屈に感じさせません。

 

一般人とは違って、憂様が「共感覚
共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia)とは、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。 英語名 synesthesia は、ギリシア語で共同を意味する接頭辞 syn- と感覚を意味する aesthesis から名づけられた。感性間知覚。
」と言う異能を所持します。これのお陰で、作品に素敵な色を表現させて、あざやかな芸術感になりました。

カンタベリー大聖堂(-だいせいどう)は、イギリスのイングランド南東部ケント州のカンタベリーにある教会で、イギリス国教会の総本山。7世紀にカンタベリーのアウグスティヌスがイギリスに布教し、修道院として建設された。

インタビュー

日付:2010/08/25


 

vermilion 憂様
疑問の藍 回答の黒

 


「憂様自身」


 

◆簡単に自己紹介してませんか。

多摩美術大学
多摩美術大学(たまびじゅつだいがく、英語: Tama Art University)は、東京都世田谷区上野毛三丁目15番34号に本部を置く日本の私立大学である。1953年に設置された。大学の略称は多摩美(たまび)。
という処でグラフィックデザインを学んでいました。中学、高校の美術と工芸の教員免許を持っています。今はデザインとイラストを生業にしています。共感覚は、色彩に関して強く働きます。また、中学生の頃からホームページを運営していました。インターネットは長く趣味にしています。

 

◆貴方のPN「憂」の由来を教えてください。

小学校の頃に友人が付けてくれたものが、そのまま継続しています。

 

◆貴方のホームページ、名前は「アルカディアの扉(The Door of Arcadia)」です。なぜこの名前を付けてですか?

桃源郷を意味する「アルカディア
ユートピア・理想郷・牧歌的な楽園・理想的田園の代名詞的な意味は、楽園伝承から生じた。アルカディアのほか、アルケイディア、アーカディア、アーケイディア等とも表記される。
」という単語に神秘性を感じたからです。ただこの単語のみでは検索で見つけづらいのでは、と危惧し、扉という単語を付けました。最初は泉にしようかと思っていたのですが、英語にした際に長くなるため止めました。

 

◆貴方が「共感覚所持」と言いました。貴方個人としての経験にもう少し詳しく説明していただけませんか?

物心のつく2、3歳頃から、痛みを感じたり、音楽を聞いたり、文字を見たり、味を感じたりする際に、「現実の感覚とは別に」色を感じたり、感触を感じたりしていました。成人するまでどの人にも共通する現象だと思っていたのですが、最近そうではないと知りました。絵をかくときには、この感覚がとても役立っています。

 

◆もし良ければ、貴方の作業環境、皆に見せてくれませんか?

真っ赤なパソコンチェアを二つ連ねています。この左隣に本棚が連なっています。ディスプレイは作業をするための大きいもの(HP w2448hc Vivid Color 24インチ)と発色を確認するための小さいもの(Nanao FlexScan S1721)を両方使用しています。鏡は手などを描く際に使用します。

 

 

◆なぜもう一つディスプレイを使えますか?

現在メインで使用しているディスプレイの発色が明るすぎて、実際に紙に出したものと色が大きく異なるため、より精度の高い小さいディスプレイも使用せざるを得ないといった状況です。出来上がったデータをそちらにもっていって確認します。つまり、もっと高いディスプレイを購入すれば済む話なのです。

 

◆貴方はいつ頃から描く事を目指し始めますか?

4、5歳の頃には「一生絵を描きたい、けれども絵だけで食べていくには大変だろうから、別の仕事をしながらでも、絵の仕事もしよう」と思っていました。現実的で生意気な子供でした。

 

◆貴方が一番好きなキャラは誰ですか?

広い質問ですね。絵を描くことと密接したキャラクターなどは、とくにこれといってはありません。「女神」というモチーフを描く事が多いくらいでしょうか。既製のキャラクターで好きなものはたくさんあります。

 

◆描いていて、楽しいと思うところはどのあたりですか?

最後の仕上げをしているときに高揚感を感じます。

 

◆描いていて大変なところがありますか?

下描きを描いているときは、終着点が見えない旅のような気持ちです。

 

◆今までに描かれてきた作品の中で、一番気に入っている作品はどれですか?

どれも我が子はかわいいですが、「宝石箱」は今の作風の転機になったもので、印象に残っています。学生時代は自分の絵に自信が無く、落ちこぼれでした。そんな時にこの作品は「自分の好きなものをただ描いてみる」とといったテーマで臨みました。それ以降は自分の描きたかった物が明確になったのです。これが転機ですね。

 

宝石箱(12誕生宝石王女)
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◆貴方の色塗り、前期と後期はちょっと違いますね。

昔は割と水っぽいさらっとした画面でしたが、最近は鉱質っぽい、硬く濃い画面です。

 


「描く技術」


 

◆貴方はPhotoshop、SAI、Illustratorを使いますね、なぜ彼に選ぶのか、理由を教えてくれませんか。

SAIを使用するのはそのペンの滑らかさと描画の早さ、ファイルを扱う際の軽さです。制約も多いソフトですが、とても役立っています。

Photoshopは画面の構成や調整をするのにはかかせません。

Illustratorは主にデザイン面で活躍します。ロゴタイプを作成したり、出力用のデータを作成する際にはなくてはならないものです。

 

◆イラストに関して、手続きを教えてください。

0.紙に案とエスキースを切る/紙と鉛筆

1.ラフを切る/Photoshop

2.筆で下描き/SAI

3.選択範囲をとって各パーツごとに下塗り/SAI

4.テクスチャや素材をあてる/Photoshop

5.1~4を各部品や装飾分作成して1画面に構成をする/Photoshop

6.光源を設定して影付け/SAI

7.ガウスをかけてぼんやりとした印象にする。色調補正をかける。/Photoshop

8.全体質感テクスチャをかける。主に自分で撮影した写真コーデュロイ、大理石、水晶の3つから選択。/Photoshop

9.潰れてしまった部分を書き起こす。/SAI

10.全体を調整して完成/Photoshop

 

◆一つ作品はどのくらいの時間が掛けるですか?

仕事で納期が迫っている時など、早さをとれば1~2日でカラーを一枚挙げられます。最速で全工程6時間くらい。じっくりと大きな作品を描く際は数週間をまたぎます。

 

◆絵を描く際、特に気をつけていることを教えてください。

たくさんありますが、最初に設定したコンセプトや課題が、最後の筆を置く瞬間にきちんと達成されているかどうかが重要だと感じています。

 

◆貴方にとって、描くことの原則はなんですか?

難しい質問ですね。精神的な原則の話になると「矜持」とか「生きること」とか。作品の原則は「ブローチのように描く」とかでしょうか。

 

◆これからどの描く道を挑戦しますか?

まだまだ既存の複製物以下の域を脱していないと思います。もっと洗練された画面、もっとニーズにあった画面を構成できるように邁進したいです。

 


「Kaleidoscope」


◆アイコンの創る手順、教えてください。

1.適当に図形や絵や線を書く

2.複製したレイヤーを水平、垂直方向にリフレクトさせて重ねる。

3.2を様々な角度をつけ、様々なレイヤーモードにして完成

 

 


「図案」


 

◆貴方の作品はどれでもすっごく華麗な図案に結びつきます。この原因で、作品に多く芸術感を着せていますね。図案に関して、お感想を教えていただけませんか?

多分小さい頃から装飾が好きだったんだと思います。そのまま学校にあがり西洋美術史や文様史を齧って、現在はそれを基板に資料や文献を見ては手元の素材を増やしていっています。

基本は真似て描くのですが、その絵にあったアレンジを施していきます。(なぜなら装飾には歴史や国が背景に存在しており、黄金率などきまった作法から抜け出せないため。あるいは無理をして主観で作成すると、無様な形になってしまうため。)

したがって図案やそれを描くこと自体はそんなに凄いことでもないと思っています。ただ画面の中で構成していく作業には自分の思想が混じっていくので、面白いと思います。

 

王者の季節(春) 
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自分の思想が混じっていくので、面白いと思います 

 


作品「千年の独奏歌」


 

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4角の装飾はすべて形が違います。このアルバムには4曲4人の作曲家様が曲を書いていらっしゃったので、それをイメージして作りました。菫の妖精などがちょっと幼過ぎたかもしれませんね。もうちょっと男の子っぽいモチーフを入れても良かったかもしれません、と今なら思います。

ある男はオーバーを着て、真中にいます。逆光線のせいで、顔と服の細部があんまり見ていません。彼の右手が胸に置いて、左手が後ろにいる、まるで誰と挨拶し、または舞いします。霞は雲に映し、絵に艶麗を染めしました。花びらが空に飛ぶ、絵に叙情を描きました。画面が金色の窓枠に回して、下は時計で主体になるの中世フィドル、4角の図案は芸術感だらけ。フィドルの両脇が二つ菫の妖精にいる、一つは時計に興味深く見て、もう一つはフィドルに寄り掛かります。作品は幻想と叙情を結合して、窓枠にはためく花びらが満ちた感情、読者の心に感動を満ちます。

これが憂様が風雅なおとさんに設計したシングルのイメージイラストです。両方の努力のおかげで、「千年の独奏歌」はニコニコで一百万以上の閲覧数を獲得して、 VOCALOID殿堂入りました。

 

◆あの男は一体誰でしょう?

このCDで歌唱をされた風雅なおとさんでもあり、もともとVOCALOIDのKAITOというソフトが歌っていたことがあるのでその彼でもあり、曲の歌詞中に登場する男でもあります。

 


作品「DEBUTANTE4」


 

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VOCALOIDを全員描いてみよう、というところからのスタートでした。装飾類は定番のゴシック時代の印刷物からイメージしています。色も黒と金でプロシアっぽい、豪華なイメージですね。

初音ミクがモダンな服を脱ぎ捨てて、黒白の服を着て、しかも真白花の柄で飾る、頭は素敵なアクセサリーを着用します。左袖と左スカートは鮮やかな白、右袖と右スカートは平静な黒。髪に群葉と花を飾って美しくする、髪の花と服の花、両者がお互い唱和します。VOCALOIDの皆さんは目を閉じて、表情を緩めて、歌を止めて、歌手の身元を隠して、傾聴者になるし、静穏に奇跡の歌を傾聴します。

 


作品「48本の薔薇」


  

かんむり座 アルゴ座 アンドロメダ座 いて座 いるか座 うお座 うさぎ座 うしかい座 うみへび座 エリダヌス座 おうし座 おおいぬ座 おおかみ座 おおくま座 おとめ座 おひつじ座 オリオン座 カシオペア座 かに座 からす座 ぎょしゃ座 くじら座 ケフェウス座 ケンタウルス座 こいぬ座 こうま座 こぐま座 コップ座 こと座 さいだん座 さそり座 さんかく座 しし座 てんびん座 はくちょう座 ふたご座 ぺカスス座 へび座 へびつかい座 ヘルクレス座 ペルセウス座 みずがめ座 みなみのうお座 みなみのかんむり座 や座 やぎ座 りゅう座 わし座 参考資料

広漠とした星空の中、「トレミーの48星座」をテーマに創った作品たちは太陽に回って、黄道12宮は下で二つ列に配置します。グラスの質感とか、カラーの応用とか、憂様の御蔭で、作品に偉大な芸術感を着て、読者に最高の感動をさせて、崇高の表現を創りました。

 

ミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni, 1475年3月6日 - 1564年2月18日)は、イタリアルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人。名前はミカエル(Michael)と天使(angelo)を併せたもの。 西洋で最も巨大な絵画の一つとも言われるバチカンのシスティーナ礼拝堂の天井フレスコ画や『最後の審判』、パオリーナ礼拝堂にある『聖ペテロの磔刑』、『パウロの改宗』を描いたことでよく知られている。もともとは彫刻家であり、『ピエタ』や『ダビデ像』等の傑作のほかにも『バッカス』、『モーセ』、『ラケル』、『レア』などが有名である。バチカンの『サン・ピエトロ大聖堂』の設計者でもある。 レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンティとともにルネサンスの三大巨匠と呼ばれる。ミケランジェロは長命であり、作品も盛期ルネサンスの時代から、マニエリスムの時代への移り変わりを示している。また躍動的な表現は、次のバロックの時代を準備したといわれる。
システィーナ礼拝堂
システィーナ礼拝堂(しすてぃーなれいはいどう、Cappella Sistina)はサン・ピエトロ大聖堂に隣接し、バチカン宮殿内に建てられた礼拝堂。ミケランジェロが描いた創世記などの大天井画、最後の審判の壁画で有名。教皇を選出するコンクラーヴェの会場としても知られている。
に描いた創世記を拝見した後、心が限りのない雰囲気を衝撃されました。カンタベリー大聖堂
カンタベリー大聖堂(-だいせいどう)は、イギリスのイングランド南東部ケント州のカンタベリーにある教会で、イギリス国教会の総本山。7世紀にカンタベリーのアウグスティヌスがイギリスに布教し、修道院として建設された。
のステインドグラスに見えた後、精神がきらびやかな絵を感動されました。わずかな部分でも、深い感銘を読者に与える。そして、そのままに全体を見ると、威厳のある気分、及び圧倒的な美感に感じされました。「48本の薔薇」、私に似ている感動を感じさせた。

 

◆創る発想はなんでしょう?

4年前くらいから構想自体はあったのですが、当時は技術的にも時間的にも不可能でした。今回展示にあたり、一気に描きました。光によって浮かび上がるステンドグラスをCGで表現できるのかというところに課題がありました。

 

◆描く事について、特に難しい事がありますか?

単純に48枚のカラーを描くというのはしんどかったです。

 


「最後」


◆最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

作品にはすべてコンセプトとして「ブローチ」という単語を掲げています。私にとって「ブローチ」とは、手のひらに収まるような完璧に近い美しいもの、そこに付随する感情を示唆する単語です。ふっと思い出して見に来ていただけるような作品を、これからも細々と描いていきたいとおもいますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

◆憂様お疲れ様です、ありがとうございます。