紹介
CGのテーマに対して、美しい風景より、格好いいキャラはもっと簡単に注意されるんですね。ちょっとだけ観察すれば、今の創作主流は人物のことをすぐに気づいた。これに比べると、風景として有名の絵師様は少ないです。でもここで、このような絵師様がありますよ。彼は劇的な風景を創造して、素晴らしいイメージを作りました。そして、東方シリーズに大歓迎された人物-八雲紫、彼女も彼の得意分野。風景と八雲紫、二つ全然違う道の交会点と言えば、garnetさんの名前が挙げられるだろう。
garnetさん、得意技法は水彩と厚塗り。主題は大概壮観な景色、及び才色兼備の八雲紫。特に彼の風景表現、晴れの草原でも、神秘の夜景でも、地平線で世界に照らしている朝陽でも、水辺の古い遺跡でも、素敵な雰囲気を満ちて、心に感動されました。幻想だけではなく、写実的な描写も様の自慢です。廃墟で成長した芝生とか、壮大な入道雲とか、写真に匹敵するの優れた真実感、読者にうっとりさせられます。このような立派な表現、garnetさんの描く技術はともかく、見事な写真術も原因かも。最高の背景のおかげで、よいイメージを付けて、素敵な世界を作りました。非凡な風景詩情、これだからこそ、garnetさんは優秀な絵師様の証です。
インタビュー
2010/10/26
イントロ
まず読者に挨拶しよう。
私の名前はgarnetです。好きな絵は、描くのも見るのも風景画です。好きでずっと描いてる内に、いつの間にか背景の人という認識をされた気がします。もともとは、キャラ絵も、背景絵も5分5分位の配分で描いていたのですが。今は、まだ学生です。大学に通っています。今は普通の化学系の大学に通っていますが、絵の勉強もしてみたかった気もすこしだけあります。
PNの由来を教えてください
この「garnet」というのは、もともと昔私が描いていたオリジナル漫画の、気に入っていたキャラの名前から取りました。かなり昔の漫画なので、実はデジタルのデータ化していなくて、まだ鉛筆でお絵描きをしていた頃の漫画です。時々、確認して思い出したりもします。
イラスト製作
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まず、風景を主に描く場合は、頭の中に浮かんだイメージをものすごく簡単なラフにおこします。ラフを元に、色を簡単に乗せていきます。この時点では、たぶん他の人に見せても何を描いているか分からないくらいのものです。この手順が一番時間がかかります。ここで頭の中のイメージと、描いている絵が合ってきたら、ラフを消して、あとはひたすら色を載せていきます。背景は、ここから仕上げまで、一直線です。こだわっているのは、一目見て気持ちの良い色遣いになっているか、その一点です。ラフから仕上げまで、すべてペイントソフトのSAIを使って描いています。写真で撮った絵通りのような、色遣いではなくて、見ていて気持ちの良い色遣いというのを目指して完成に近づけます。あとは、ラフで決めていた人物の位置に人物を配置して完成です。
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風景を主に見せている絵では、人物は、そこまで描き込まないようにしています。そこにキャラが居ないと寂しいけれど、そんなに主張しないような感じに。pixivにupしている私の絵では、恐らく背景のみの絵は無いと思います。背景には全てどこかにキャラが居ます。それは、背景のみを描くのが目的ではなく、人物も含めた物語として表現したいからです。今の自分の場合では、「紫が行く」のような。それで、その物語を表現するにあたって、自分の中ではやっぱりもう少し背景の練習もしないと、と思う事もあります。基本的に、負けず嫌いなので。
技術、絵のこと
絵を描く際、特に気をつけていることを教えてください。
先ほども言ったように、まずは一目見て気持ちの良い色になっているかどうかというのを一番気にしています。第一印象ですね。多分、今一番大きい絵のSNSのpixivでは、描いた絵を投稿してもすぐに新着から流されてしまうのです。mixiのような、人が集まって繋がって居るコミュニティです。その流れの中で、目立ちたかったら、まず第一印象が大事かなと思うわけです。そしてたくさんの人に見てもらうと、やる気が起きます。そのやる気を、絵に向けて、第一印象だけではない、本質の巧さを磨いて行く。今の私が、たぶんそんな段階かなと思っています。頑張って、これからもっと良い画を描けるように努力したいです。
描いていて、楽しいと思うところはどのあたりですか?
これは、長時間掛かって描いていた絵が完成した時です。解放感と、充実感が好きです。あとは、描いた絵に対するコメントをもらったとき。描いている最中は、あまり考え事をしてない気がします。敢えて言うならば、難しい部分が、自分なりに巧くいった場合です。あ、描いている最中の、それ自体は楽しいです。
大変なところがありますか?
頭のイメージ通りに絵が出来なかった時ですね。こればっかりは、悔しいです。どうしようもなくなった時は、最初から描き直します。
もしスランプがあったら、どうやって抜け出しますか?
ゆっくりしながら、気負わない程度の落書きを描いてみます。例えば 描き慣れたゆかりんを描いてみたり 空を描いてみたり、あ、あとは人の絵を見てイメージを膨らませたりします。あとは、新しいイメージを取りこむって感じもあります。
これからどの技術で挑戦しますか?
これからは一択、人物のみでも魅力的に描けるような絵描きになりたいですね。かわいさと、キャラデザイン、あとは基本的な事ですがデッサンです。人物デッサンがしっかりした上での、肉付けがデザインやらだと思っていますが、まだまだこちらは感覚でやっているので。こちらをきっちりできるように描いていくのが目標です。もちろん背景が好きなので、そちらもメインでがんばります。
どうやって時間を作って、描く事にしますか?
普段はだらけているのですが、ここぞというときにはメリハリをつけます。やるべき仕事の合間に、時間を作って絵を描いたり、休日はほとんど絵を描いています。楽しんで描いてます。本当は、絵だけ描いて過ごしたいというのはありますが。
描く原則はなんですか?
私の場合は、自分の持っているプライドを捨てることかなと思っています。それは、全て捨てるわけではなく。例えば意地を張って、人の絵を参考にしない、資料を見ずに絵を描く、このようなプライドです。絵を描く時には、どんどん参考にした方が良いです。ただ、唯一大事なプライドがあって、自分自身の絵を好きなことです。それに対するものだけは捨てたくないです。好きだから続けられます。自分を嫌いになっちゃだめです。
普通の人物画より、「人物が広く空間で居ます」は貴方のトレードマークですね。このスタイルに選ぶ理由、教えてください。
描くのが好きであるということと、実は東方の絵では描いている人が少なめであるということがあります。あとは、物語を1枚絵で表現するときに、キャラだけでは難しいなと思って、風景を入れると情景が分かりやすいのもあります。
「広く風景」と「人物」、どうやって両者の存在感を完璧に調和するのか、これは一番困難なことです。この点に関して、心に感じたことや思ったこと、教えてください。
うーん 特に気に留めてなかったのですが、敢えて挙げるとすれば 背景を先に描き上げるということです。もし人物を先に描いてしまうと、多分、背景を合わせるのはよっぽどの人でないと難しいのではないでしょうか。先に環境を決めてから、そこにキャラを配置する形を取るのが、自分なりのベストです。
風景絵の上下、あるいは左右、絶対に黒い端があります。これで特に意味がありますでしょうか?
あ、それは結構言われます。これも、あまり意味は無いのですが、上下が黒だと画面が締まって見えるので…あとは、映画のシーンのような。
今までに描かれてきた絵の中で、一番気に入っている作品はどれですか?
「水没都市」です。イメージから、色彩まで頭の中のまんまです。まず、空の色について、頭の中でイメージした通りです。この色と、雲のタッチが出せた時点で結構満足していたので。そのあとは、勢いで一気に描きあげました。水没都市というシチュエーションも、一番好きなものなので、それも相まったのかもしれません。
なんて廃墟が好きですか?
なんででしょう~自然も好きで、草が人工物を侵食していくというのに、何故かすごく惹かれます。巧く説明できないいろいろなものがあります。他には例えば、八雲紫とも、イメージが合う事なども。あとは巨大なビルや街が、廃れて誰も居なくなった場面が切ない、そのような感じがあります。
世間話
作業環境、見せてくれませんか?
これは私のデスクの写真です。デスクの端には、葉巻の箱の上に、お気に入りのゆかりんぬいぐるみが置いてあります。作業中に癒されています。
一番好きのキャラはやっぱ紫でしょうね。
なんでしょう。一言でいえば、すべてがかわいいのですが、ミステリアスな感じや強いけれども物腰柔らかな点、この辺が私に虜にしました。
貴方の紫はあんまり傘を持っていません。なぜですか?
そうですね。主に、服も原作とは若干アレンジを加えていたりします。自分の、その時のイメージによってそこは変わるのだと思います。塗り方も、その時々によって変わります。アニメ塗りだったり、水彩塗りっぽかったり、厚塗りだったり。最近は水彩よりの厚塗りに落ち着いてます。いろんな塗り方を柔軟に試していけたらなと思います。
どの絵師様が一番多く影響を与えましたか?
たくさん居るので、なかなか絞れないのですが、どの方も、甲乙つけがたいのですが、Pixivに入ってから影響を受けた絵描きさんとしては、瀬尾辰也さん

。色遣いの部分で影響を受けました。色は、一番難しいところです。色の点で影響を受けたのは主に風景絵での話ですが、色のコントラストをはっきりする、あとは緑の使い方全般。ここらを主に参考にさせてもらってます。これは、瀬尾さんのみならず他の背景絵描きさんの絵もじっくりみて、それでじっくりどうなってるか研究しています。
どのきっかけで描く事を目指し始めますか?
絵を描き始めた理由は、本当に些細な事で、もう15年近く前の話ですが、描いた絵を褒められたからという理由です。それから最近までは、ずっと鉛筆でお絵描きをしていました。当時は、漫画の技法書などで、どのように描いているのか情報が無くて、鉛筆で描いているものかと思っていまして、それでずっと鉛筆を使ってました。ただカラー絵は別で、こちらは水彩を使って描いていました。パソコンで絵が描けると知ったのが、ちょうど大学に入ってからになります。それまでは、パソコンで絵が描けるとも思いませんでした。今ではほとんどデジタルですが。
アナログの方はどうですか?
今は、落書きをするときにアナログを使っています。あとは、イベントにディスプレイする色紙などには筆ペンを使っています。これはイベントディスプレイ用に描いた色紙です。筆を使っている人はなかなか居ないので、面白いかなと思って、自分が行けると思った部分では、あまり人がやらない事をしたいとは思っています。
ツイーターに貴方の自己紹介で「たまねぎ好き布教委員会」と言いました。これはなんでしょう?
たまねぎ好き布教委員会は私が勝手に作った、たまねぎが好きな人の集まりです。
そういえば私の絵師インタビューも同じに気がするね。
確かに、なかなか個人の絵描きさんを掘り下げて、いろいろ聞いてみる機会というのはなかなか興味深いです。
フィルムカメラは貴方の好み一つ、理由を教えてください。
これはぜひとも遣いたいと思いまして、調べているうちに、どんどんはまっていった感じです。最近はデジタル一眼レフに、昔のフィルムカメラのレンズを付けて撮るのもやっています。
今まで一番得意な写真、見せていただけませんか?
結構古い写真ですが、こちらです。家の猫ちゃん、名前は「くま」です。得意されるの部分は雰囲気です。全体的なぼわぼわ感が気に入ってます。ちょっと込んだ内容になりますが、口径の大きいレンズで撮ると、ピントがあっている部分でも少しぼわっとなるのです。これはまだ、少しぼわぼわしているだけですが 最近撮ったのだと良く分かります。
最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
私は背景を含めた物語として、完成された1枚絵を描くのが好きです。いろいろ迷走したりもしますが、良ければ見守ってくだされば嬉しいです。これからも精進します。
 
 
絵師リスト