漫画
◆数量は少ないですが、漫画も結構やりますの感じですね!
普段描くのはイラストが多いんですが、時々「こういうネタ描きたいなあ」とふと思い立つことがあるので、そこからです。特にキャラクターが多い賑やかな作品だとその傾向があるみたいです。
◆漫画を創るとき、面倒なことがあるのか?
面倒ではないのですが、やっぱり一枚絵とは見せ方が違うので、コマごとに構図のバリエーションを持たせたりとか、物語の起承転結を考えたりするのが難しいなあと感じますし、今後も勉強するべき課題だと思っています。あと「これ面白いのは自分だけだったらどうしよう」という不安が常に…!
◆以後はもっと漫画を創るでしょうか?
なかなか描けていないのですが、そうしたいなあと思ってはいます。今まで描いたものはギャグばっかりなのですが、機会があればシリアスだったり、心温まるような内容のものにも挑戦してみたいです。
知恵
◆描く仕事中のリラックス法がありますか?
席を離れて飲み物を飲みに行ってます。冬はココアとか、暖かい物を飲むとホッとします。夏だと冷えた麦茶とか大好きです。あとは床にごろーんとしたりします。
◆スランプの時はどうやって抜け出しますか?
一旦絵を描くことから離れたりゲームをやったりしますが、pixivとかで他の方々の絵を拝見することが一番効果がある気がします。創作意欲が刺激されるような素敵な作品ばかりなので、見ていると「凄いなあ、やっぱり自分も絵が描きたい!」とやる気が復活します。
◆どうやって時間を作って、絵を描きますか?
休みの日にまとめて時間を作って集中してとりかかります。他には睡眠時間をちょっと削ってみたり、複数の絵を同時進行したりとか。おかげで中途半端なところで止まっている絵も多いです…。
◆絵を描く際、特に気をつけていることを教えてください。
使う色を偏らせないようにすることです。色を選ぶときにどうしても好きな色・使いやすい色にしがちなので、キャラのイメージに合わせるようにしたり、「前回寒色系統の絵だったから今度は暖色」という風に意識して変えるようにしています。イラスト一覧を見たときに沢山色があった方が楽しいよね!という単純な理由もあります。あとはその絵の中の世界を感じられるように、できるだけ背景を描くようにしています。
丁寧に描くことと、自分の絵や描いている作品・キャラクターに対して愛情を持つことです。私は技量が優れているわけではないので、その分時間をかけて、対象のことを考えながら納得いくまで描くことを心がけています。
◆もし依頼要求が原則に損害するなら、対応は如何でしょう?
できる限りお受けしたいのですが、むしろ自分側の理由でお断りすることが多くて…本当に申し訳ない限りです。私に出来る範囲のことであれば、ぜひお手伝いさせて頂きたいとは思っています。
◆なんの手法で作品の「イメージ」、及び「通じて伝えたいメッセージ」を読者に伝えますか?
私の場合、イメージやメッセージは伝えるよりも想像してもらいたいと考えているので、シチュエーションや色や背景、あと絵からは離れちゃうんですが、キャプションやタイトル等に想像のきっかけになるような要素を入れるようにしています。原作やキャラをご存じの方には「このキャラだからこういうイメージなのか」と思ってもらえたら嬉しいし、そうでない方にとっても「この子はなんでこんな表情なの?ここどんな場所?」と想像力をかきたてられる絵になればいいなあと思っています。
◆どんなふうに芸術の感受性を身に着けますか?
色んな事に興味を持つことでしょうか。一見関係がなさそうな物事でも見方を変えると意外なところで繋がっていたりするので、沢山の情報を受け容れて、自分の引き出しを増やすことを大事にしたいなあと考えています。あとどんな分野でも、触れる際には「勉強させてもらう」という気持ちを忘れないように気をつけています。
◆絵を描くの意味、知らせてくれませんか。
うーん…難しいですが、「自分の一番大切な趣味であり一番の表現方法」でしょうか。表現といっても、単純に好きなものを好きなように描いているだけの節操なしですが、見て頂いたときになにか心にひっかかるものがあればこれ以上の幸せはありません。
◆砂雲様の作品はいつでも素晴らしい空気感を持つし、感心ですね!
有難うございます!描く時にも空気感を大事にしたいなと思っているので、そう言って頂けて光栄です。私自身も意識している点ではあるのですが、でもなによりも原作が元々持っている世界観によるところが大きいと思っています。それぞれの風景や文化があって、そこからその場所に流れる空気や風を想像するのがまた楽しいんですよね。私が東方をよく描くのも、幻想郷という世界が大好きだからだと思います。
◆色彩に富んだ絵柄はもはやトレードマーク。色使いのこと、秘訣をぜひ知らせて!
なにか参考になるようなお話ができればいいんですが、感覚で調整している部分が多くて…。とりあえず「この色の組み合わせはどうなんだろう?」と思っても、まずは試してみるようにしています。あとサムネイルで見たときに、色にメリハリを感じるように気をつけています。
◆空、雲と水、この三つは自然風景を生命に入れる重要な点と思います。これに対して、心に感じたことや思ったこと、知らせてください。
その世界の空気を創るもの、という風に受け取りました。挙げられた三点は絵の雰囲気に特に影響を与えるものではないでしょうか。例えば水だと、澄んで流れていれば清浄な感じになるし、濁って滞れば陰鬱とした感じになりますよね。空についても昼の青空と夜の星空では受ける印象も、人物がそこにいる意味合いも変わってきます。風景に生命を入れるポイントであることももちろんですが、そこに描かれているキャラクターの心情や状況まで想像する手掛かりになるし、絵全体のイメージを左右する大切な要素であると思いました。…うーん、色々考えたのですがまとまりがなくてすみません。
◆優れた光と影の表現のお蔭で、絵に写真みたいな生命力を授けます。これも貴方の代表特色一つですね。ご見解をぜひ教えてください。
まずこれをお伝えしなくてはいけないんですが、私の絵は質感を出すために、テクスチャやフリーの写真素材をお借りしていることも多いんです。特に生命力という点については、私の技量ではなく、そういった素晴らしい素材あってのものだと思っています。そのうえでお話をさせて頂きますと、光と影も絵の中の状況だったり雰囲気を創る要素だと思うので、意識して少し強めにコントラストをつけるようにしています。その意識を別にしても、「夕暮れ時だと影が強くなるよね」とか、「暖かい雰囲気の絵だし光も柔らかくしたいな」とか、そういった事を考えるのはとても楽しいので張り切ってしまいます。
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