砂雲
蒼穹の落とした光彩陸離

紹介

もし貴方は絵師に成るなら、ブログとか、HPとか、twitterとか、一つや二つを持つでしょう。でも、多少の絵師様は何も運営しません、このような方を作品以外のことを認識したいのは大変至難の業。何も運営しませんですし、作業環境が謎に包まれますし、性別や興味は全て不明です。発言だったり、テーマだったり、取材だったり、様々のヒントがある。推測が出来るが、確認できません。もちろん、ゴシップより、作品のほうが重要ですけど、自分が好きな作品を見た後、自然に絵師様のことに興味が出ますね。ここで私ような訪問者の出番です!
今回の主役、砂雲様は自分が気にいる絵師様なんです。作品はまるで蒼穹にきらめく星、光彩陸離の絵柄を持つ。華やかな色使いのは砂雲様の象徴、感動的な空気感を加えると秀逸な世界になる。読者の目を征服するし、心にも感服します。美少女はもちろん、格好良い兄さんも沢山ある。特に背景、砂雲様の背景は神々しいし、風采が立派である、これが言わなきゃならないことです。正直、「背景なしの作品」もう見飽きた。この故に、砂雲様の絵を見ると、凄く楽しいです。これこそ私が見たい芸術なんです。砂雲様のもう一つ強い点は物凄く早い執筆速度。ただ両年半の時間で百以上の絵を作りました、実に凄い!確かに最近の執筆速度は落ちたが、代わりに以前より優れたイメージが出ました。量より質を選ぶ、これも良いです。
砂雲様との訪問過程は想像以上の面白いです。回答期間は短いし、内容はたっぷりし、話し方も楽しませる。この訪問を大切に扱いましたね。このような素晴らしい方を訪問するのは私の光栄です。感謝します。
vermilion インタビュー 砂雲
日付:2011/2/13

イントロ

◆まず読者に挨拶しよう。
初めまして、砂雲と申します。イラストサイトpixivで細々と絵を投稿しています。普段絵とは関わりがないお仕事をしていて、同人活動もやっていない人間なので、今回こういった機会を頂いてとても驚きました。至らないところもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
◆ニックネーム「砂雲」、意味と由来を教えてください。
もともと空が大好きで、雨とか星とか関わりのある字をつけたいなあと考えていたので、その中から「雲」。あと地面を感じさせるものを、ということで「砂」を組み合わせて「砂雲」になりました。それとどちらも流動するものなので、その時々に応じて、変化し続けていけますようにという願いを込めて…たような記憶があります…。
◆作業環境、皆に見せてくれませんか?
デジカメがないので絵での説明ですみません。こたつと座椅子、その上にノートパソコンとペンタブというシンプルイズベストすぎる環境で描いています。夏はこたつ布団がなくなって普通のちゃぶ台にジョブチェンジ。左利きなんですが、ペン立てがなぜか常に右にある不思議空間です。
◆pixivに自称は「節操が無い」、微妙だ!説明してくれない?
解りづらかったみたいで申し訳ないです…。「描くジャンルにも楽しむジャンルにも画風にもあまりこだわりがない」と書けば伝わるでしょうか?世の中には興味を惹かれる素敵な作品や情報が沢山あるので、あまり先入観を持たずに接して楽しみたいと考えています。
絵師

砂雲

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Highslide JS
pixiv

描くこと

◆どのツアーを使って、絵を描きますか?
道具・ソフトということでしたら、SAI・OpenCanvas・Pixiaを使っています。導入方法でも金額という面でも身近で手軽だったので…。でもどれも素晴らしいソフトだと思います!それぞれ個性や得意とする部分があるので、創意工夫のし甲斐があります。
◆絵の作る手続き、教えてください。
"Close your eyes"という絵を例にして説明させて頂きますね。

① まずSAIでラフ兼下描き。今回は心象風景、朽ちた庭園、ヴィネットなどをイメージしていました。残念な感じですが、これでもまだいつもより綺麗な方です…。 どう描くか悩んでいたので、この時点では逆に第三の眼が開いてました。説明の為に縮小してますが、原寸は1500×2500ピクセルです。

② 引き続きSAIでペン入れ。毎回ここで形にしているようなものです。私の絵は線画ありきだと思うので、丁寧に描くように心がけてます。

③ OpenCanvasで人物の塗り。手が遅いので時間がかかるのですが楽しい作業です。 

④ 同じくOpenCanvasで放置していた背景をどうにかしました。キャラで隠れる部分のガッカリ感は見なかったことにして下さい…。

⑤ Pixiaでテクスチャを貼ったり色を整えたり、それぞれ調整・加工の後にキャラと背景を合成。 大体の完成図が出来てきた感じですが、まだもうちょっとだけ続きます。

⑥ SAIで縮小⇒またPixiaで調整。画面との位置関係が気に入らなかったのでトリミングしてます。ハイライト入れたり水面への映り込みを入れたり色合いをいじったりして完成です。
◆描く技術はどこで勉強しましたか?
ネットにある講座を見たりしてました。ツールを理解しないままノリと勢いで使ってしまうタイプなので、丁寧に解説して下さっているサイトや講座にはとても助けて頂いてます。あと素敵だなあと思う絵を見たら、表現方法をひたすら観察して自分なりに模索してみてます。結局見惚れるだけで終わってることも多々。
◆一つ作品はどのくらいの時間で仕上げていますか?
正確に測ったことが無いのですが、描くのが遅いので20時間~30時間くらいはかかっていると思います。
◆描いていて、楽しいと思うところはどのあたりですか?
基本的にどの工程も楽しいのですが、キャラクターの瞳とかにハイライトを入れる作業が好きです。最後の仕上げという感じで気合が入ります。あとはやっぱり空を描いていると幸せ。作業的な部分以外だと、その絵に対して「自分もその作品・キャラ好きだよ!」と言って頂いたりすると嬉しくなってしまいます。
◆大変なところがありますか?
人体のパーツがどこも苦手で…!指先の表情や髪の動きとか大事にしたいなあと思うのですが本当に難しいです。他にもそのキャラクターならではの魅力とかの表現もいつも悩んで試行錯誤してます。
◆これからどの技法を挑戦したいか?
厚塗りもやってみたいですし、情報を削いだシンプルな塗り方も模索してみたいです。pixivを拝見していると技法は千差万別だなあと感じるので、色々なことに興味を持って挑戦したいです。

漫画

◆数量は少ないですが、漫画も結構やりますの感じですね!
普段描くのはイラストが多いんですが、時々「こういうネタ描きたいなあ」とふと思い立つことがあるので、そこからです。特にキャラクターが多い賑やかな作品だとその傾向があるみたいです。
◆漫画を創るとき、面倒なことがあるのか?
面倒ではないのですが、やっぱり一枚絵とは見せ方が違うので、コマごとに構図のバリエーションを持たせたりとか、物語の起承転結を考えたりするのが難しいなあと感じますし、今後も勉強するべき課題だと思っています。あと「これ面白いのは自分だけだったらどうしよう」という不安が常に…!
◆以後はもっと漫画を創るでしょうか?
なかなか描けていないのですが、そうしたいなあと思ってはいます。今まで描いたものはギャグばっかりなのですが、機会があればシリアスだったり、心温まるような内容のものにも挑戦してみたいです。

知恵

◆描く仕事中のリラックス法がありますか?
席を離れて飲み物を飲みに行ってます。冬はココアとか、暖かい物を飲むとホッとします。夏だと冷えた麦茶とか大好きです。あとは床にごろーんとしたりします。
◆スランプの時はどうやって抜け出しますか?
一旦絵を描くことから離れたりゲームをやったりしますが、pixivとかで他の方々の絵を拝見することが一番効果がある気がします。創作意欲が刺激されるような素敵な作品ばかりなので、見ていると「凄いなあ、やっぱり自分も絵が描きたい!」とやる気が復活します。
◆どうやって時間を作って、絵を描きますか?
休みの日にまとめて時間を作って集中してとりかかります。他には睡眠時間をちょっと削ってみたり、複数の絵を同時進行したりとか。おかげで中途半端なところで止まっている絵も多いです…。
◆絵を描く際、特に気をつけていることを教えてください。
使う色を偏らせないようにすることです。色を選ぶときにどうしても好きな色・使いやすい色にしがちなので、キャラのイメージに合わせるようにしたり、「前回寒色系統の絵だったから今度は暖色」という風に意識して変えるようにしています。イラスト一覧を見たときに沢山色があった方が楽しいよね!という単純な理由もあります。あとはその絵の中の世界を感じられるように、できるだけ背景を描くようにしています。
丁寧に描くことと、自分の絵や描いている作品・キャラクターに対して愛情を持つことです。私は技量が優れているわけではないので、その分時間をかけて、対象のことを考えながら納得いくまで描くことを心がけています。
◆もし依頼要求が原則に損害するなら、対応は如何でしょう?
できる限りお受けしたいのですが、むしろ自分側の理由でお断りすることが多くて…本当に申し訳ない限りです。私に出来る範囲のことであれば、ぜひお手伝いさせて頂きたいとは思っています。
◆なんの手法で作品の「イメージ」、及び「通じて伝えたいメッセージ」を読者に伝えますか?
私の場合、イメージやメッセージは伝えるよりも想像してもらいたいと考えているので、シチュエーションや色や背景、あと絵からは離れちゃうんですが、キャプションやタイトル等に想像のきっかけになるような要素を入れるようにしています。原作やキャラをご存じの方には「このキャラだからこういうイメージなのか」と思ってもらえたら嬉しいし、そうでない方にとっても「この子はなんでこんな表情なの?ここどんな場所?」と想像力をかきたてられる絵になればいいなあと思っています。
◆どんなふうに芸術の感受性を身に着けますか?
色んな事に興味を持つことでしょうか。一見関係がなさそうな物事でも見方を変えると意外なところで繋がっていたりするので、沢山の情報を受け容れて、自分の引き出しを増やすことを大事にしたいなあと考えています。あとどんな分野でも、触れる際には「勉強させてもらう」という気持ちを忘れないように気をつけています。
◆絵を描くの意味、知らせてくれませんか。
うーん…難しいですが、「自分の一番大切な趣味であり一番の表現方法」でしょうか。表現といっても、単純に好きなものを好きなように描いているだけの節操なしですが、見て頂いたときになにか心にひっかかるものがあればこれ以上の幸せはありません。
◆砂雲様の作品はいつでも素晴らしい空気感を持つし、感心ですね!
有難うございます!描く時にも空気感を大事にしたいなと思っているので、そう言って頂けて光栄です。私自身も意識している点ではあるのですが、でもなによりも原作が元々持っている世界観によるところが大きいと思っています。それぞれの風景や文化があって、そこからその場所に流れる空気や風を想像するのがまた楽しいんですよね。私が東方をよく描くのも、幻想郷という世界が大好きだからだと思います。
◆色彩に富んだ絵柄はもはやトレードマーク。色使いのこと、秘訣をぜひ知らせて!
なにか参考になるようなお話ができればいいんですが、感覚で調整している部分が多くて…。とりあえず「この色の組み合わせはどうなんだろう?」と思っても、まずは試してみるようにしています。あとサムネイルで見たときに、色にメリハリを感じるように気をつけています。
◆空、雲と水、この三つは自然風景を生命に入れる重要な点と思います。これに対して、心に感じたことや思ったこと、知らせてください。
その世界の空気を創るもの、という風に受け取りました。挙げられた三点は絵の雰囲気に特に影響を与えるものではないでしょうか。例えば水だと、澄んで流れていれば清浄な感じになるし、濁って滞れば陰鬱とした感じになりますよね。空についても昼の青空と夜の星空では受ける印象も、人物がそこにいる意味合いも変わってきます。風景に生命を入れるポイントであることももちろんですが、そこに描かれているキャラクターの心情や状況まで想像する手掛かりになるし、絵全体のイメージを左右する大切な要素であると思いました。…うーん、色々考えたのですがまとまりがなくてすみません。
◆優れた光と影の表現のお蔭で、絵に写真みたいな生命力を授けます。これも貴方の代表特色一つですね。ご見解をぜひ教えてください。
まずこれをお伝えしなくてはいけないんですが、私の絵は質感を出すために、テクスチャやフリーの写真素材をお借りしていることも多いんです。特に生命力という点については、私の技量ではなく、そういった素晴らしい素材あってのものだと思っています。そのうえでお話をさせて頂きますと、光と影も絵の中の状況だったり雰囲気を創る要素だと思うので、意識して少し強めにコントラストをつけるようにしています。その意識を別にしても、「夕暮れ時だと影が強くなるよね」とか、「暖かい雰囲気の絵だし光も柔らかくしたいな」とか、そういった事を考えるのはとても楽しいので張り切ってしまいます。

空に雨雲、貴方に傘を。

◆今までに描かれてきた作品の中で、一番気に入っている作品はどれですか?
どれも思い入れがありますが、強いて言うなら「空に雨雲、貴方に傘を。」です。雨に煙った雰囲気や小傘の表情とか、傘の舌がこっちへびろーんとしている感じが気に入ってます。絵的な部分以外でもこの絵がきっかけで私の絵を見るようになったというお言葉を頂いたり、動画へ使いたいというお話を頂いたり、色々なご縁に恵まれた幸せな絵だと思います。
◆ここの小傘ちゃんはかわいい!そして東方Project1000users入ります!これが砂雲様の得意作ですか、やっぱ凄いね。
有難うございます!これも東方や、小傘というキャラクターが沢山の方に愛されているからですね。発想というか、きっかけは単純に「小傘を描こう!」というものでした。その時は「万年置き傘にご注意を」を聴いていたんですが、特に東方だとキャラごとのテーマ曲があるのでBGMが発端になることも多いです。
◆構図の設計経緯は?
上空にいるキャラを更に上から見たら面白いんじゃないかという理由がありました。傘によるおどろけー感も出るかなあと。あと小傘はオッドアイなので、ぱっとキャラを見たときに目に注意が行くようにしたかった、ということもあります。それと上目遣いって可愛いですよね!多分これが一番の要因です。
◆困難なことがあるの?
それはもういっぱい!上から見た構図や傘や雨雲の質感とか難しかったです。あと困難なことではないんですが、「上から見た幻想郷ってどんな感じなんだろう?」と思ったときに「緑は豊かだよね。2面だし人里も結構近そうだ」とか「なら田んぼとかありそう」と想像しながら航空写真を見たりして頑張ったんですが、最終的にはほとんど雲で隠れてしまい、ちょっと悲しかった思い出があります…。
◆ご感想、ぜひ知らせて!。
なんだかこればっかりで申し訳ないのですが、とても楽しんで描きました。上で触れたように頑張った部分が隠れちゃったとかもありますが、試行錯誤や失敗も含めて経験になっていると信じていますし、完成した時の喜びを思うと、どんな絵でもやっぱり最後は「楽しい」の一言に尽きるんですよね。

Close your eyes

◆この作品はふつくしいし、全体のイメージは結構やりますね。
お褒めの言葉有難うございます!この絵については「古明地こいし」というキャラクターを自分の中で掘り下げてみたかった、というのがまず第一です。そこから色々イメージを膨らませて描いていきました。
◆構図の設計経緯は?
制作過程でも少し触れたのですが、「朽ちた庭園」「ヴィネット」などのイメージからこういう構図になりました。
◆後ろの青いバラは華やかな色を持つね、特に意味があるでしょうか?
こいしのイメージとしてバラが強い意味合いを持つので、まずそこから来ています。あとスペルカード「サブタレイニアンローズ


東方地霊殿におけて古明地こいしの使用するラストスペル。サブタレイニアンローズを直訳すると地底の薔薇という意味になる。名前の通り、弾の周りを薔薇が回るスペルカードである。サブタレイニアンは他にも、「隠された」などの意味を持つ。また、薔薇の花言葉は、「恋心」などから、「隠された恋心」つまりを自身を意味するのかもしれない。

」から。同スペカには赤いバラもあるんですが、今回は色合いとかの理由から青をメインにしてます。それと以下は花言葉や植物関係のサイトの受け売りになってしまうのですが、青バラには最初「不可能」「あり得ない」といった花言葉しかなかったのですが、企業が開発に成功したことから「奇跡」「神の祝福」「可能性」など、希望の感じられる言葉が新しく与えられたそうです。その辺りから「閉ざされたこいしの心や瞳がいつか開くことがあればいいなあ」という凄く個人的な願いが込められていたりします。
◆わざに背景を空にする理由は?
描く際のテーマの一つに「心象風景」があったので、現実世界とは隔離された印象になるように、という理由です。あと無意識の表現とか、キャラクターをメインにしたかったことなどもありまして、今回は背景を空白にしました。
◆なぜあの眼に泣かせるのか?
私の個人的な解釈ですが、第三の眼はこいしの閉ざした心の象徴であると捉えているんですね。閉ざされていても心自体が無くなったわけではないので、嫌われない代わりに顧みられなくなった悲しさとか寂しさは気付かないところで蓄積されていってるんじゃないかな、と考えました。自分の心ではあるけれども、閉ざしているうちに本人にも視えなくなっている部分があるのかもしれない、という感じの事を思い巡らせていたらああいった絵になりました。
◆絵を作るとき、特に困難なことがありますか?
色々難しかったのですが、この絵は特に想像が先行してしまっていたので、それをどう表現すればいいんだろう…と悩みました。こいしというキャラクターの背景や魅力がどうすれば伝わるのかな、と、ずっと考え込んでいた気がします。
◆ご感想を知らせてください。
自分なりにキャラクターを解釈すること、それを形にしていく作業自体も楽しくてとても勉強になりました。ただ、私が感じた印象が伝わればそれは光栄で嬉しいことなのですが、言ってしまえば作品に込めたイメージ等は私の自己満足なので、見て下さる方には自由にご想像頂ければそれが何よりです。あと、普段こういう風に作品の解説をしたことがなかったのでちょっと照れました…!(笑)

創作方向

◆気にいた主題一つはDFF。理由はなんですか?
描くきっかけでも少し触れましたが、昔からFFは好きな作品だったので、DFFは「歴代のキャラ達が共演!まさに夢のゲーム!」という感じでした。昔から親しんだキャラクターやBGMが新しいアレンジをされていたり、また逆に全然変わらずに出てきたときは本当に感動しました。続編にあたるデュオデシムもプロログスやりながら楽しみにしてます。未だにアシストシステムを良く把握していないんですがどうにかなると思いたい。
◆よくBLの作品で主題にしますね。
よくお調べですね!とても個人的な見解になるのですが、同性同士の関係性はどこか閉塞的な空気を感じるので、そういった所に強く惹かれます。それは百合・GLでも同じく興味深いと思っている部分でもあります。絵的な面でも男性を格好よく魅力的に見せるポイントとか学ばせて貰っています。
◆「森が教えてくれたこと。」とか、「走れサバイバーズ。」とか、チビキャラはかわいいね!またチビキャラを作って、読者に和みますか?
そう言って頂けると嬉しいです!理由があって描いていないわけではないので、気が向いたらちまっとした絵もまた描きたいですね。ちなみに描いている本人も和んでます。
◆作品「「可愛い」は最強武器。」について、後ろのてゐさんはpixivに貴方の作業環境画像のレミリアさんにとても似ています!これは偶然でしょうか?
うわ、ホントだー!すみません偶然でした…!まさかのモロ被り。私がデフォルメ絵を描くとあんな感じになるみたいです。もっと色々バリエーション増やさないとですね。
◆そう言えば、なぜ作業環境画像は萌え萌えレミリアお嬢様ですか?彼女も確信犯でしょうか!
プロフィールがシンプルすぎて寂しい感じだったので、作業環境にちょっとした絵を置くようにしてるんですが、そこにぎゃおーなお嬢様がいたら可愛いかなと思ってああなりました。「彼女は自分からぎゃおーとすることで、よりカリスマが演出されることを経験則として理解しているから確信犯」って、てゐが言ってました。
◆いままで、グロとR-18でテーマする作品はありませんね。嫌いでしょうか?
いえ、内容にもよりますがむしろどちらも楽しめるほうです。単に「自分の絵柄でグロやR-18ってどうなんだろう?」という気持ちがありまして…。それにグロもR-18も人体に対する理解や技量が要りますし、もし挑戦するならそのジャンルならではの見せ方や、技法をもっと勉強してからにしたいという理由もあります。R-18を描かれている方のキャラクターは肉感的で、表情が色っぽくて素敵ですよね。

世間話

◆なんのきっかけで描く事を目指しますか?
小さいころから絵を描くことが好きで、そのまま今に至っているので特別なきっかけはなかったように思います。昔からFFやDQとか好きな作品の絵を延々描いていました。そういう意味では方向性は今とあんまり変わってません。ゲーム大好きです。
◆一番好きなキャラは誰ですか?
なんて難しい質問だ…!すみません、東方に限らず、今まで触れてきた作品のどのキャラも大好きなので、誰か一人なんて選べません。二次元なら嫁や婿がいっぱいいたっていいじゃない!あえていうなら、その都度、描く対象として向き合っている時のキャラが一番の子です。
◆大好きな絵師様はどなたですか?
これもまた難しい…。pixiv内外ジャンル問わず、色々な方を尊敬しているのでなかなか絞れないのですが、自分の根っこの部分に遡るといのまたむつみ氏山田章博氏、あと『白のテンペスト』という漫画があるのですが、その作品を描かれていた頃の斎藤カズサ氏に強く影響されている気がします。繊細な絵柄に特に惹かれるみたいです。
◆pixivで一番気にいた方はどなたでしょうか?
一番なんて選べません!皆様それぞれ画風も方向性も違っていて、そのどれもが魅力的でいつも刺激を頂いてます。煮え切らなくて申し訳ないんですが、絞ることは私にはできません。
◆ホームページとか、ブログとか、twitterとか、全然持っていませんね。どうしてですか?
pixivの方が管理が楽なので…。基本的に面倒くさがりなんです。ただ気まぐれでもあるので、気が向いたら、そういった場やアカウントを作ることも今後あるかもしれません。
◆砂雲様は強い技術を持ったのに、あんまり活動を参加しませんし、依頼も受け入れません。何故でしょうか、知らせてくれませんか。
理由は色々あるのですが、主なものとしてはPCのスペックとか私自身のDTP知識の浅さ等があります。締切とかにも柔軟に対応できる自信がないので、元々ある絵の提供以外だと特に印刷物に関わるお話についてはお断りすることが多いです。主催者の方や他の参加者の方にご迷惑をおかけしてはいけないので、共同の同人活動に自分から参加することも現状ではまずないです。

最後

◆絵師になって、一番うれしかったことはなんですか?
自分の事を絵師と考えたことはないのですが、色々な方に自分の絵を見てもらって、共感してもらったり、新しい解釈を示して頂いたり、反応を頂けることが本当に嬉しくて幸せだと思っています。
◆これからどの道で進みますか?もっと活動を参加して、依頼を受け始めるのか?それとも、このままに自由の鳥みたいに精進しますか?
自分でもまだわかりません。作業環境や意識が変わってお話を受けるようになるかもしれませんし、変わらずに今のままのんびりとしているかもしれません。状況はどうあれ、絵を描くことはずっと好きだろうなと思います。
◆野望を教えてください。
もっともっと画力を身に付けたいです!描きたいものがいっぱいあるのに、自分の力では追いつかないのが悔しくて…。でも描けないものがあるということはその分伸びる余地もあるということだと信じているので、ひたすら精進を続けていきたいです。
◆最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
ここまで読んで下さってどうも有難うございました!インタビュアーとして根気よくお付き合い頂きましたvermilion様も本当にお疲れ様でした。色々とお話しをさせて頂きましたが、実践できていないことも多く、自分は沢山の物事から教えられてばかりの未熟者だと痛感しています。絵を描くことを楽しみながら、これからも向上を目指していきたいと思いますので、暖かく見守って頂ければ幸いです。
◆砂雲様お疲れ様です。ありがとうございました。