ひと和
尻神化身

介紹

ひと和様はどんな絵師さんですかって私たちに伺うなら、こう答えます:もし貴方は男性なら、タイプはどのあたりですか?美少女はもちろん、メガネ、ネコミミ、胸、尻、他の想像つかない部分…。さあ、想像してください、全てのタイプが揃ったら、きっと『銀河級美少女』に成れるでしょうね。この『銀河級美少女』を描ける絵師さん、これがひと和様なんですよ。そう、ひと和様は美少女要素を具現させることが得意なんです。タグで説明しよう。お尻の形は優れたですので『尻神様』、獣人娘はキュットですので『けもみみ』と『犬式』、胸のサイズと形は素敵ですので『巨乳』。なかなか良い厚塗り技術お持ちますので、体の筋肉感やエロっぽいを溢れ出させます;純粋な紳士精神がありますので、ドキドキさせます。最高じゃないか、これ!男性読者にとって、ひと和様は絶対的な絵師でしょうね。
描くこと以外でも、ひと和様は普通より遙に超える、誠意満点なインタビューイです。博識な知識はいつでもびっくりさせますし、言葉の洒落っ気も大変面白いし、期待以上の回答を差してくださいました。こんな偉い回答、こんあ大事にインタビューを扱うこと、こんな愉快なインタビュー過程をくれること、感激ですよ!
私たちはいつでも、絵師さんの表現で判断して、三人の中に静かに成績を付けています-回答内容だったり、言葉使いだったり、返信時間だったり、公開発言だったり。でも今回の主役、ひと和様はどうやって評価すうのか、分からなくなりました。簡単に言うと、ひと和様はインタビューイとして、隙や非難できる部分なんて、なにも発見できません。もはや信じられません事実でしょう。話し合いをした後、結論はこれを決まっていました:
ひと和様は私たちに評価されることが出来ない、正真正銘な尻化身なんですよ。
インタビュー
2011/4/16

イントロ

読者に挨拶しよう。
はじめまして、こんにちは、ひと和です。現在は主にpixiv上で趣味の絵を公開している者です。オリジナルを中心に、女の子の絵を多く描いています。未熟者ですが宜しくお願いします m(_ _)m
ニックネーム「ひと和」、意味と由来を教えてください。
思春期にハマっていた、かわかみじゅんこ先生の漫画から拝借した名前です。当時の甘酸っぱい気持ちを大切に、というか、単純に響きが柔らかいので「ひと和」としました。柴咲コウちゃんもかわかみ先生のキャラクターが名前の由来だったりします。ヒバかわかみじゅんこ!
ホームページとか、ブログとか、twitterとか、全然持っていませんね。どうしてですか?
大きな理由は無いんですよ。2年前にネットを始めた当初は右も左も分からず、pixivだけで良いかな、とそのまま現在に至っています。複数のコンテンツを使い分けられないのは、ネットの目まぐるしい情報にはなかなか着いていけない、という情け無い理由もちょこっとあるかも。それでも自分活動の軸になるホームページくらいは持ちたいと思い続けてるので、今年あたりまずはブログからでも始めたいです!

技術

女の子顔絵メイキング【厚塗り】
を拝見しました、優れた講座ですね。もし良ければ、アニメ塗りの作る手続き、知らせてくれませんか。
ありがとうございます。pixivではご好評頂けた様で本当に良かった!アニメ絵もSAIもまだまだ研究中なんですが、お役に立てれば…

① ラフを鉛筆で描きます。普段はパソコンで直接描く方が多いですが、ラフはアナログで作業した方が自由なイメージが沸く気がします。

② スキャナで取り込んだ線をSAIでクリンナップして行き、さらにディテールを加えます。ラフ時の線の勢いを保つため、最初は一枚のレイヤー上でなぞるように描きます。トレスよりも線を整えてゆく感じが好きです。黒と白を「Xキー」で切り替えながら描いて行き、消しゴムは広範囲を修正する場合に使います。また、上下に小物や衣装が重なる場合は線画の段階でレイヤー分けすると便利です。描けたらレイヤー一つ一つに「レイヤー」→「輝度を透明度に変換」を使い、白い部分を透明にします。これで黒一色の線画になります。これらの線画をひとつのフォルダーにまとめて色塗りに移ります。

③ SAI上では透明部分も白色で表示されるので、後々背景と合成すると塗り残しがあったりします。これを避けるために、まず人物と背景を分けるベースレイヤーを作ります。線画フォルダの下に新規レイヤーを作り、適当な色を「バケツ」で塗りつぶします(主張のない色を使うと良いです)。その上に新規レイヤーを作り「自動選択ツール」を使って背景を選択→「選択範囲を反転」で人物部分が抜き出さるので「バケツ」で白に塗ります。これで人物ベースができます。

④ ベースができたら細かい色塗りに移ります。ベースレイヤーの上にフォルダを作成し「下のレイヤーでクリッピング」を選択します。この中に色レイヤーを作っていきます。どこから塗っても良いですが、私の場合は大体肌色から塗り始めます。「鉛筆」を濃度100%に設定し、塗りつぶすパーツを分けていきます。ベースレイヤーにクリッピングされているので背景にはみ出しても大丈夫です。「下のレイヤーとクリッピング」のチェックを付けたり外したりしながら線を引き→「バケツ」で塗りつぶすという作業を繰り返します。肌ができたら髪、服、とレイヤーを分けて塗っていきます。根気のいる作業です。全体のベタ塗りが終わったら、「エアブラシ」でグラデーションを付け、色のニュアンスを出すと面白いです。この際には「不透明度保護」にチェックを入れることを忘れずに!色分けができたら背景にはみ出した色部分を消していきます。人物ベースの白部分を自動選択→色塗りフォルダの「下のレイヤーでクリッピング」を外し→上層のレイヤーから「Dキー」で削除。これではみ出し部分がなくなってクリッピングが無くてもスッキリします。

⑤ 後は影付けです。どこにどう影をつけると良いかは私もまだまだ研究中です。色々な方の絵を見て参考にするのが一番かと思います。コツは「大体この辺から光が当たっているな」と意識すればなんとなくそれっぽくなるかな?各色パーツレイヤーの上に新規乗算レイヤーを作り「下のレイヤーでクリッピング」をチェックします。グレーにやや赤味や紫味を加えた色を使い「鉛筆」で影を付けます。「鉛筆」の濃度はその都度調整する感じで。ボケ足しをつけた濃度の低い「消しゴム」を使い影にグラデーションを付けると、全体が柔らかく仕上がります。最後に最も上層にレイヤーを作ってハイライトを付けて完成!

【補足】私の場合はさらにこの後線レイヤーを色トレス→塗りレイヤーを統合して塗りこみ作業をします。アナログっぽい質感にしたり、ディテールを描き込んで行ったりします。
強い描き技術を持ちますね!どこで勉強しましたか?
あ、ありがとうございます、恐縮だす(汗) まだまだ未熟者なのですが…基本的には独学です。勉強というと10代の頃油絵を習ったことがあります。一週間だけ。Painter classicを使っていた頃は寺田克也先生ペインタボン!という本が大変参考になりました。今はpixivやネット上でたくさんのメイキングが見れるので、SAIを使い始めた頃はそういった先達方の描き方を参考にしました。今でもですけど(汗) 独学されるならデッサンはとにかくたくさん描くこと、色塗りは好きな塗り方をされている絵師の方の絵をたくさん見ることが大事だと思います。
一つ作品はどのくらいの時間で仕上げていますか?
下書きの線から丁寧に描く場合とザックリ厚塗りで描く場合とで倍以上違ってくるのでまちまちです。線から描いて塗りでも描き込んで、という場合はキャラのみの立ち絵でもトータル18時間くらいでしょうか。ザックリなら8時間くらい。どちらも4時間~6時間くらいを2~3日かけてという感じです。中には塗りまでやって、数ヶ月放置してまた描きこんでという絵もあります。趣味の範囲で描いてますが、ネットに上げて多くの方に見てもらう事を考えると、ラフみたいな状態で公開するのはできるだけ控えたいと思ってます。とはいえキャラに時間がかかって背景まで集中力が持続しないのが目下の悩みだったり…
描いていて、楽しいと思うところはどのあたりですか?
線をクリンナップするのは想像が膨らんで楽しいですね。塗りの後の描き込みも楽しいひと時です。あとは女体!女体の中でもお腹回りからお尻にかけてが大好きで、私の描く絵は大体薄着になってます。これはもう病気ですね…グラビアやポートレートみたいな絵なら何枚でも描いていたいです。
大変なところがありますか?
色センスがあまり良くないので色選びは迷ってしまうことが多いです。最初に全体のイメージをまとめてないからでしょうね(汗) あとは風景です。光や全体のバランスをとったりするのは完成イメージがはっきりしていないととても難しい作業です。立体やパースが苦手なのも大きいかな…苦手はもう自分で積極的に描いていくしかないですね。先日デジタルカメラを買ったので、写真撮って描いてを修行したいです。
これからどの技法で挑戦したいか?
技法で言うと少ないストロークでイメージを形にして行く技法は憧れますね。これはソフトとの相性もあるんでしょうけど。あと、技法というか自分の中での大きな課題は背景を描いて世界観を表現していくことです。絵描きさんにも得意なジャンルと不得意なジャンルがあるかとは思うのですが、多くの方に印象を持って頂く為には、色んな物を描ける基礎的な技術をしっかり磨いていかなくてはと思っています。どうしても向いてないならあきらめて女体ばっかり描くことにします。

ひかりこぼれる

今までに描かれてきた作品の中で、一番気に入っている作品はどれですか?
う~一番か~。オリジナルをメインに描いているので、皆それぞれ思い入れがあって難しいです。逆に言うとこれぞ!というほどの大作に至ったことが無いわけでもあるのですが(汗) 強いて言うなら「ひかりこぼれる」は珍しくおっさんを描いたという事もあって描きながら色々妄想の膨らんだ一枚でもありました。おっさんも描いてて楽しいですね!
得意作にとって格好良いイメージがあります。感心感心。
ポートレートのような単品の絵は多く描いているのですが、キャラ同士が組み合わさったシーン的なカットはあんまり描いてないな~と思って描き始めました。ファンタジー要素は好きなんですが、以前は資料があんまりなくてなかなか描けてなかったんです。ネットを始めて資料も多く見れるようになったので、ファンタジー描きたいな、と。女の子は入れるとして(笑)、その相手になるのは誰だろうと考えたときに「おっさんにしよう!」と思いました。目力があってキリッとした顔が好きです。日本の昭和の男優はたまりません!映画『ツィゴイネルワイゼン』の原田芳雄はかっこえかった!そんな事をむふふふと考えながら描きました。
この構図を選ぶ理由は?
大きなキャラと小さなキャラが微妙な距離感にいるのが好きです。他の絵でいうとぶりりあんと!
デュナンブリアレオスとか。密着しすぎず離れすぎず…いろいろ妄想が膨らみます。理性と欲求がせめぎ合っている、小さいものに対する戸惑いもある…そんな距離感ってたまらんですね!今見るとおっさんの左腕のデッサンとか、なんか色々アレなんですが(汗)…あとは背景があまり描けない消去法的構図だったり…orz でもまたこういった絵を描くなら今度はちゃんと背景描きたいです、いや、描きます!
あの透明な剣は?
…実際問題、尻が見えるようにです…!これはとても純粋な作為です!
作品のご感想、ぜひ知らせてください!
「ひかりこぼれる」は女の子と尻をよく描く、そんな私のもうひとつの一面であるおっさん愛がとめどなく溢れた一枚でした。そして尻も描けた!見返すと改善の余地おおアリの習作絵ではありますが、今後もファンタジー絵描きたいさまざまな妄想を膨らませた試みの絵でもありました。シーン的なカットは今後も修行してまだまだいっぱい描きたいです。見ていただける方に「こんな物語だろうか」とか「こんなキャラクターなのかも」とか色々想像してもらえるような絵を描けるように…!

彼女は地獄のさんたにこ

人気作ですし、尻神様のタグとして相応しい存在だね!
ありがとうございます、尻神様嬉しいです!最初に彼女を描いたのはかれこれ1年以上前で…納得いかん→放置→描き込みのパターンでした。元々はタランティーノ脚本・ロドリゲス監督の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』という映画に出てくる「地獄のサンタニコ」という美女を元ネタになんか描きたいな~と着想始めたのがきっかけでした。オリジナルタグ付けちゃいましたが実際はパロディに近いですね。本物はひたすらエロい!カッコイイ!なので可愛いキャラにしてみたら如何だろう?と描いてみたのです。しかし実物はまじでエロい!何度見てもたまんねーっす!!
構図のこと、知らせてください。
元々は勢いがある絵にしたくて太ももまでの一枚絵だったんですが、映画ではサンタニコがタランティーノの口に脚を突っ込んでお酒を流し込むシーンがありまして、脚まで描いた絵も加えたい→全身絵→バックショットで尻も描きたいね!となり、アップと全身絵を組み合わせた構図となりました。
おお!あのスカーフ、羨ましいことしますね!
おう!ヘビ!これも元ネタのキーワードです。映画のサンタニコは白いアナコンダを首に巻いてステージに登場して踊ります。このアナコンダをアニメチックに変換すると双頭の蛇スカーフとなりました。彼らはさんたにこを守る使い魔のひとつですね。彼女の意思に関わらず近付くものを攻撃します
一番左の彼女は○○を踏み付けています、ねたましい…あ、いや、なんでもない。でもあの生物いったい何者ですか?
ありはスライム状の下級魔ですね!踏みつけられて、ぐりっとこねくられてます。何かしょうもない失敗でもしたのでしょう…さんたにこのサディスティックな一面を象徴するカットでありますね!
作る時、困難な部分があるの?
困難といえば最初に塗りまで行った時点で納得いかずに放置しましたので、そこからの救済作業が困難でした(涙) 統合後から筆を入れなおしたため、またパーツごとにレイヤー分けして行くのはめんどくさい作業です。そこから顔、髪型、ボディの塗り等々、がなかなか納得行かずに随分弄り回したです。結果的には充分塗り込んだ質感が出たので結果オーライという(笑) 最後にPhotoshopで一つの絵にまとめる時もちょっと困難でした。優柔不断なため仕上げにはすごく迷うので…
作品のご感想は?
最初はネタ元ありきのさんたにこ嬢でしたが、全身絵まで描いて補完するとよりオリジナルキャラに近いものになったのでは、と思い上がっております。なにより多くの方に楽しんで頂けたようで描き直して良かったでした!乳・腹・太腿、肉体の質感もむちっと仕上がって、なおかつ脚と尻まで描けた!俺得満載の一枚ですね。さんたにこ等などをいつの日かアップ絵+設定を兼ねた全身絵に纏めて一冊の紙物に出来ると良いなぁと思いました。

知恵

描く仕事中のリラックス法がありますか?
仕事で絵を描くことはまだあまりないのですが…冬の寒い時期は暖かいお茶を飲むとほっとしてリラックスしますね。机にはポット常備で。暖かい時期なら庭の手入れとか家の掃除とか身体を動かすと、気持ちがさっぱりして良い気分転換になります!いま庭作りをちょこちょこしてるんですよ。日本庭に木や下草を植えたり苔を育てたり、すごく楽しいです。あとは好きな音楽を聴きながら散歩するのは最高のヒーリング!作業は完全に止まっちゃいますけどね(笑)
スランプの時はどうやって抜け出しますか?
以前どうしても絵柄がドロ臭くって悩んだ時はいろんな方の絵を見て研究というか参考にさせて頂きました。好きな絵柄の方の絵をいっぱい見て自分の描きたい方向性を搾っていく感じです。そうすると自然にうずうず描きたい気持ちが高ぶってくるので、それから描きたいように描きます。私の場合は難しい構図や情報量の多い絵を描くのは疲れますから、好きな女体を好きなだけ描く!新しいアイデアが浮かばない時は、過去のストック絵をいじくりまわすのも良いですね。
どうやって時間を作って、絵を描きますか?
絵じゃない仕事は最近落ち着いて、以前に比べて大分お絵描きの時間が取れるようになりました。ただ家の手入れや炊事洗濯etcの家事とか育児も色々あるので、時間を作るのはそのあいまあいまにちょこっとずつ…という感じになります。だから絵を描くときはいつも日中です。一日中絵を描きたい~と思う事もままありますが、そこは我慢で(笑) まだまだ趣味の範囲ということもあり、バランスを取りながら生活と共存して描いていければ良いなと思っています。
絵を描く際、特に気をつけていることを教えてください。
すごく当たり前な事で申し訳ないんですが、ソフト面だとレイヤーを分けておくことです。出来上がったイラストの汎用性を高めるためにもレイヤーはある程度分けておいた方が良いと思います。少なくともキャラと背景くらいは…また、段階に分けて複数保存する事も気をつけてます。ファイルが壊れてしまったり統合してしまったりして困ったときに助かります。私の場合一枚の絵で多い時にはファイル10個くらいになったりします。
描く原則はなんですか?
改めて聞かれるとすごく難しいですよね。う~原則というか、基本的には自分の好きなものを楽しんで描きたいと思っています。「白い紙」がわくわくする宝物であるように、自由であればあるほどお絵描きは楽しいです。ただ、ネットに上げる以上は好き勝手にという訳にはいかないので、“見てくれる人がいる”事を意識して、これをしっかり念頭に置いて描くようにしています。ショッキングな描写はしたくないな、とか、いまいち納得いかないからまだアップせずにもう少し温めておこう、とか。これは描く原則というか発表する原則ですね(汗)
もし依頼要求が原則に損害するなら、対応は如何でしょう?
これは本当に悩みますね(汗) ただ、たとえどんな内容であれ依頼を頂くことはすごく嬉しいです。なのでまずはしっかりと「何を求められているのか、これは原則に損害するのか、自分はどうしたいのか」等々考えます。その上でこちらの旨をお伝えするわけですが、その時点でお断りのお返事をさせて頂く場合もあります。技術的に可能な範囲であれば何でも描けない事はない訳ですが、依頼頂いた以上描くだけでなく責任が生まれそこから何かに関わっていかなくてはいけません。ここがすごく難しいところだと思うんです…私自身がもうあまり若くないので「どんな条件でもなんでもやります!」というスタンスでは無く、しっかり考えてご返答したい気持ちがあるんです。その際は大変恐縮ですがお断りする事もあるでしょうし、もし、別のご提案でお互い納得が得られれば、とても気持ちの良いお仕事になると思います。
なんの手法で作品のイメージ、及び通じて伝えたいメッセージを読者に伝えますか?
う~ん…現時点では複雑難解な表現には到達できてない部分もあるので…かわいい、きれいといったシンプルな印象のキャラ描写をする場合は目に力をそそいでいます。あとはS字、指先の動き、といった女性らしいポージングとかですね。手法でいうと常日頃考えてるのはサンプリング的に私の好きな物たちを盛り込んでいけられれば面白いな、と思っています。これはあくまでも憧れで(照)
どんなふうに感受性を身に着けますか?
私は自分の内側からイメージが溢れ出して…!というタイプではないので、インスピレーションを得るためには色んな人の表現を鑑賞します。以前は『THE FACE』や『i-D』といった海外の雑誌をよく見ていました。ポーズ、メイク、衣装などなど、人体好きには得るものが多かったです。一時期はニートという環境を活用して映画を何十本も見たりしました(笑) アウトプットのためには絵だけでなく音楽でも映画でも本でも何でもたくさんインプットしないといけないんですが、やっぱりこの年になると良くも悪くも嗜好が偏ってきますね。古いものが好きとか(笑)そういう意味で最近の私は古い絵画の画集とかが超欲しい年頃です。

Funky★PSG

アニメ塗りと言えばこの人気作の出番だね。数量は少ないけど、アニメ塗りも結構いけるような感じ。やりますね。
そうですね、一時期Illustratorでの作画にも挑戦していたので『Funky★PSG』やルパンの絵なんかはその頃の絵柄と感覚で描きました。使ったのはSAIですけど。Illustratorでアニメ塗りをしていた頃はベジェ曲線でドットのない線を描くのが楽しかったんですが、ビットマップ絵と違いストロークで表現できないので直感的とはいえない地道な作業でした。最近は大きな解像度で描けるのでドット浮きも気になりませんし、Illustratorは主にデザインで使用する程度ですね。また、アニメ塗りは線画の時点で対象をきちんと立体でイメージしないといけないところが大変難しいです。ディテール誤魔化せないし、すごくデッサン力がいります。少ないストロークで勢いのあるアニメ塗りは本当に憧れますね。私はペタっとしたシルエット絵描きなので、デフォルメを効かせながらパースをしっかりとれるアニメ絵を描けるようになりたいです。
作る発想を教えてください。
Pixivのキャプションにも書いたのですが、私の世代はイラスト・デザインにレトロフィーチャーの波があり、原作のあのタッチの絵柄がたまらなくツボったんです。それで私の好きな音楽、いわゆるソウルとかファンクとかのブラックテイストを絡めていくと面白いんじゃないかと思って描いてみました。既出ですがマツザワサトシ風です(笑)
なぜ厚塗りじゃなくアニメ塗りですか?
先述のように、描いた動機が既存のイラストレーター様をインスパイアしたため、という所が大きいですね。また、原作の素晴らしいデザイン性に乗っかるためにもシンプルな線と色で表現できるアニメ塗りにする方が良いと思いました。厚塗りで凹凸や奥行きをつけるより、クッキリしたアニメ塗りで彼女たちのハードコアな部分を表現したかったです。
二人は左と右、真ん中のはタイトル、なかなか安定した構図ですね。
二人のポージングで意識したのは50'sピンナップガールです。大胆で挑発的でコケティッシュ…ピンナップガール好きです。キャラ絵の場合ロゴや背景は後々調整するタイプなので、二人を描いてる時点で構図のことはあまりはっきり考えていませんでした。なんとなくこの辺にスペースがあるからロゴ入れようかな~くらいで、ノープラン、後回しにしちゃうタイプです。けれどきちんとビジョンを持って進めたほうが良いですね(汗)後からデザインを足していくと止め時が分からなくなるし、全体に違和感が出る気がします…orz
これは私もびっくりしました!尻だけでなく胸にまでも素敵なタグをつけて頂いて本当に嬉しかったです。“乳”でなく“胸”というところが女体好き冥利に尽きますな。女体は神秘、数多の神の宿る処です。pixivをはじめたばかりの頃はタグの使い方、使われ方についてよく分かりませんでした。コメントやメッセージと違って、直接イラストに関わってくる点がタグの面白いところですね。タグは短い言葉しか書けないので、描き手としてはっとさせられることも間々あります。検索という本来の目的を果たしつつも、何よりコミュニケーションをとる場所なんだなという事が、段々と分かってきました。
面倒な手順がありますか?
アニメ塗りの線は一発描きでさーっと描かなくちゃならないのでアンドゥの繰り返しになります。もう10年以上タブレット使ってるはずなんですけど、長いストロークで曲線を描くのが苦手で(汗) この問題はモニタとの比率に原因があるようなので、現在マッピング設定を変えて長いストロークを目下訓練中であります。あとはレイヤー分け作業も地味で面倒ですが慣れるとそんなに苦になりませんね。『Funky★PSG』はディテールもシンプルでしたし。う~ん、やっぱりノープラン絵描きは完成後の加工が一番大変です。色味やコントラストを調整したり弄んだりしてると段々分けが分からなくなってしまって…自分が悪いと知りつつも、これがすごく面倒です。
ご感想をぜひ知らせてください。
『Funky★PSG』は現代のアニメを自分が過去刺激を受けたものと混ぜ合わせて咀嚼し、吐き出してみる試みでした。そして人気版権ということもあって結果的に多くの方に見ていただける機会のひとつとなりました。なにより自分の好きなブラックカルチャーのテイストがただの露悪に終わらなくてほっとしました(笑) アニメの内容を全話加味したわけではなく、ビジュアルのカッコ良さとGAINAXのセンスにビビっと惹かれて描こうと思ったので、「パンスト」は私の中ではちょっと特殊な位置づけになったと思います。いや~人々のうねりがあまりに大きすぎるので人気版権は多分当分しないです(笑)

まかせなV!

これが初めて見た貴方の描く作品です。この絵のお蔭で、尻神様の素晴らしさを知りました。
ありがとうございます。V子ちゃんがご縁でvermilion様をはじめ多くの方に知って頂けた様ですね、身体を張ってくれた彼女にも感謝です(笑) 私には月に1度くらい士郎正宗先生の生霊が「SF描きなさい」と天啓を授けて下さるので、彼女もその天啓により生まれました。そもそもメカ系は苦手要素の一つなので線画の段階でディテールを詰めて行くと途中で疲れてしまいます。なので先述の「ざくざく厚塗り」で描きました。ざっくりとした線画から塗り、そして統合…V子嬢はここで半年ほど放置されました。表情とスーツのギミックに行き詰ってお蔵入り寸前だったです。さんたにこ嬢の場合にしても、私の描くイラストはお蔵入り寸前の絵が評判が良いみたいです。放置すればするほど熟成されるのでしょうか…。
両腕が腰に張られて、顔を向ける。簡単の姿勢だが、実はしにくい構図と思うよ。この構図を選ぶ理由は?
そうですね、顔がはっきり見えてかつ乳も尻もとなるとそんなに数多くありませんから、最大公約数的なポーズですね。欲張りポーズとでも名付けましょうか。また、過激なエロ表現が目的でなかったのでV子嬢の「堂々とした」存在感が必要でした。昔日本の小説家が「ワイセツとは舞台に転倒したバレリーナのむきだしになったお尻に顕れる」と言いました。予期せぬ裸体とはワイセツでありますが、必然性のある裸体はワイセツではないと。やや乱暴な要約をしましたが、私もその定義に共感します。たとえばお尻を強調したポーズはうつ伏せになったり四つんばいになったりすると描きやすいですが、そうするとどうしても受動的な印象の強い“猥褻感”のあるポーズになってしまいます。そこに尻のある必然性を求めると、この設定・この衣装・このポーズということになりました。
きゃ!Tバック!なぜTバックですか?尻神様を呼び出したいのためか?
尻神様タグ嬉しいですからね…(笑)って真意は違いますよ…!(汗) ときに尻を魅力的に演出するためには、布のしわを描くことでその存在感を表現する方法もあります。それもたまに描きたくなりますが、このときの私はあくまでも裸の尻を描きたかったです。なぜなら隠される必要の無い健全な尻が目的だったからです。そして尻を布で隠してしまうこと…とてももったいないです!要するにただの尻好きです!(笑) むき出しの尻、いいですね!
ネコシッポなのに、なぜネコミミじゃなくメカ耳ですか?
けもみみ好きのベクトルがSFに向くとき、メカ耳は果てしないロマンですね、その用途に妄想が膨らむ面白いギミックです。本来の耳も集音とかラジエーターとか、とてもメカニカルな役割を担っていると思います。ちなみにあれはメカシッポです、中には通信用有線や電源コード的なものが詰まってますよ(シッポの形状はシンプルだから耳に比べてギミックに多様性がないですね)。もっと機械の知識が増えればデザインのアイデアも増えそうです。
タグ『オリジナル1000users入り』ゲット!おめでとうございます。
これはただただ嬉しい!感謝です!本当に皆様ありがとうございました。多くの方にブックマークいただけたようで、V子嬢も喜んでおります。緑ツインテだけど、ミクじゃないよ!

世間話

なんのきっかけで描く事を目指しますか?
子供の頃から絵を描くことが大好きな人でした。ただ、可愛いものを描くのは女々しい行為だ!と思っていた時期も長く、絵を描くこと自体やめていた時もありました。…それでもどうしても絵を描きたくなってしまうので、これはもう仕方の無いことだということで楽しくお絵かきを続け、今日に至ります。
一番好きなキャラは誰ですか?
ん~難しいですね、私はどちらかというと一般的なキャラの知識はあまり無くて…いわゆるカルトっぽいものが好きだったりするので(汗) 有名なとこだと草薙素子かな。原作の方の。彼女の存在は漫画界でも別格ですよね。私がSF系の絵を描くのは100%素子さんの影響です。押井守じゃないですが、素子さんは創作の女神です。
大好きな絵師様はどなたですか?
これも大変難しいです。尊敬する大好きな絵師様はたくさんおられます。なので影響をモロに受けた絵師様ということで。初めて画集を買ったのは寺田克也先生でした。あの超人的な上手さと絵への姿勢はまさに“絵師”だと思います。それから私が絵をまた描きたいと思うきっかけの一つが、ワダアルコ先生の可愛いイラストに出会った事でした。対照的な絵師様ですが、私の中には男性的な面と女性的な面の2つが混在している故かと思われます。イラストではないですが岩田専太郎という美人画・挿絵画家の方の絵も大好きです!顔がストライクで好みなのです。
飼っている黒猫ちゃんかわいい!紹介してください。
彼は私の息子です。残念なことにタマ○ンが付いてるんですよ…丹精こめて人口哺乳で育てましたが、今では我が物顔で親に噛み付いたり、タブレットに乗っかって邪魔したり、甘えると肛門が臭くなったり、まだまだお子様構ってちゃんでとても困ります。…でも可愛いから許しちゃう!彼の登場でイラストを描くペースが確実に落ちてしまったですが、大人になるまでの辛抱だと萌え耐える日々です。さらに最近発情期に入っちゃったみたいで、親としては微妙な心持なんです…(溜息)
作業環境、皆に見せてくれませんか?
私は資料とかが散らかっている方が落ち着く性質なのですが、このたびは見栄を張って少々片付けました。コンピュータはあんまり詳しくないので安くてそこそこ処理ができるものを買いました。モニタの色が悪いのが悩みかな…タブレットには下敷きを置いてます。机はリビングテーブルの再利用で幅が1.5mほどあります。机は広いほうが資料などを広げられるので便利です。好きな物をいっぱい置けますしね!
素敵なね。後ろのCDとか、テーブルのものとか、下のねこみみとか、左の…古いものとか。おや、ディッシュもあるね。
ちょこっとのぞくタマ○ン君の耳…よく気づかれましたね(笑) デスク周りで邪魔をするので先日背後にキャットタワーを作りました。ティッシュなんてないですよ(汗) つづらかな?竹網の物入れです。木製の素材はあると落ち着きますね。草も置いてあったんですがにゃんこ君に食べられてしまいました。部屋にはプレイヤーがないものの好きなCDは目に入るところに数枚あると良いですね!あるのは『FreeSoul』の流れのものです。フィギュアにも傍で見守っていて欲しいです。実家に10体ほど置いてきてある物も異形・クリーチャー中心です。いつか連れて来てあげたいなー。メカ意外は10歳以上の物が多いですね。まだまだ構築中なのでデスク周りは日々変化しています。
机の上にあるものたちはとでも微妙です!ぜひ説明してください。
これはpixivのプロフィール欄ですね。私の大好きなものたちですよ~!“昭和のもの”は20~30年前の古い雑貨とかです。古い物は皆可愛いです。長い年月が経ってまろやかになっています。ちなみに、住んでいる家も築100年の古いお家だったりします。冬は寒いです。未来忍者はフィギュアです。クリーチャーフェチなので竹谷隆之氏の造形は大好きです。“骨餓身峠死人葛、砂絵呪縛後日怪談”どちらも野坂昭如氏の小説です。氏の作品は大好きなので手元においてあります。イラストとはあまり関係ない物たちですが、私のパーソナリティには欠かせない物ばかりだったりします。
古本が大好きね。例えばどんな本ですか?
100円棚めぐりから初版本まで色々と漁ってます。読書はお絵描きと並ぶ生活に欠かせないものなのです。古本の魅力は一言では言えないですが、宝探し的な一期一会的な魅力が癖になります。おもに幻想・怪奇・エロスやユーモアとペーソスといったキーワードが萌えます。40年~100年位前の古い小説を読むと、現代では失われつつある情緒や価値観が新鮮で、温故知新という感じです。本を読んでいる少年少女は大好きなテーマです。
本だけじゃなく、70年代の音楽も好きと言いましたね。
音楽も50年代~80年代くらいの古いのが好きなんですよね。特に中学性の頃から聴いていた『フリー・ソウル・シリーズ』というコンピレーションアルバムがお気に入りです。中でも70年代のブラックミュージックは何度聴いても味わいがあるので惹かれます。この趣味をモロに出すと「Funky★PSG」とかのタッチになるんです。マツザワサトシ風テイスト。
おお!綺麗な筆の字ですね!書道とか経験がありますか?
ありがとうございます、書道は奥が深…うそです。これは素材を使用しました…orz 手描きプロフィールなんてひど過ぎて地獄のような有様ですよ。そんな私も一瞬で美文字家に…!デジタル素材の力は偉大でありますな。
pixivに貴方の画像は巨乳メガネ娘ですね。これがタイプなの?
あ、巨乳って分かりましたか…ぎりぎりでトリミングしたつもりだったんですけどバレちゃった(笑) 絵で描くぶんにはメリハリがいるので巨乳になりがちですが、特に巨乳がタイプというわけではないんですよ。バランスさえ良ければ普乳でも微乳でも貧乳でも大好きです。おっぱいは宇宙だっ!この絵は「真面目メガネで巨乳…ギャップ萌え良いな~」と思って描いたんですが、ギャップをつけすぎて思いのほかエロくなりすぎてしまい、あえなくお蔵の住人になっちゃいました。そういった配慮と自主規制により全身は出せないですけど、せめてお顔だけでもと思ってメガネ巨乳娘は現在プロフ画にしております。
作品タグに関して、一番は女の子、二番はオリジナルですね。ここで知りたいのは二番のことです:どうしてよくオリジナルの作品を作るのか?
うへ。うーん、理由は大体3つあります。1つ目はもともと版権絵を描く習慣があまり無かったので。ちょっと情け無いんですがあまり最近の版権知識がないんです(pixivを始めていろいろ勉強になりました!)。手元にある漫画とゆったら楳図かずおとか諸星大二郎とかつげ義春とかなので、好きでもなかなか二次創作しづらいですよね(笑) 2つ目はキャラクターの背景について考えるのが好きだから。こういうキャラだからこんな表情とか、こういう設定とか、好き勝手妄想するのは楽しいです。3つ目はそうやって自分で考えたものを人に見てもらいたいという気持ちが大きいから。でしょうか。オリジナル楽しいですよ!
続けて、三番目は「尻神様」です!これのこと、もっと言ってください!
キタキタキタ!尻キタコレ(゚∀゚)!! 尻は良いですよ~。尻は男女平等についてますしね。『MAXIM』とか『FHM』とか男性向け洋雑誌のグラビアが予てより私の癒しだったんですが、こうぷりっとした形の良い尻、これがある女性は脚やヘソ回りも素晴らしいです!尻は女体の要です。そしてpixivにおける「尻神様」タグは本当に有能です。こんな素晴らしいタグを付けて頂けるのは光栄の極みです(涙) 実を言うとpixivを始めてから尻に対する愛着は倍増しました。良い尻絵を見ると我も描きたい!と刺激されます。尻は古代神話で大地豊穣の象徴だったり、中世のキリスト教下では悪魔的な背徳の部位だったり…こんな側面も良いですね!
偶々ドキドキのテーマ、更にR-18をテーマに選びました!どの発想でこのような作品を作りますか?
18禁!これは禁断の領域!微エロが常態なだけに一線超えはなかなか選ばないテーマですね!難しい~!なかなか言葉ので表現が難しいですが、エロは好きなんですよ。雪村春樹緊縛写真とかも好きですね。フェティッシュなテーマはど真ん中大好物なのです。なので描くとしたら被写体に対する崇拝とか神秘性とかが含まれてる美しいエロがいいですね!消費的で実際的な性描写より、脳髄に訴えかけるような18禁に憧れます。隠匿・悪徳・耽美・禁忌etc...言葉にすると何やら厨二病臭いですが(笑) 機会があればこれらのキーワードを全身全霊で考えた18禁を描きたいです。
もしまた続けたら、けもみみだったり、犬だったり、犬式だったり、猫だったり…いや~ひと和様は面白い方なんですね。
けもみみもよく描きますね!けもみみは素晴らしい発明です。動物の愛らしいパーツが人体とドッキング!動物大好きです。動物の生態も多種多様で面白いので大好きです。私がけもみみや亜人を愛するのはデザインの可愛さもありますが、異形好きの本性がこういった形で噴出してしまった故かもしれません。完全な物よりもどこか不完全な物を、またそこから生まれる苦悩を私は愛しています。
強い技術を持ったのに、あんまり活動を参加しませんし、依頼も受け入れません。何故でしょうか。
技術を持っていると言って頂きありがとうございます。嬉しいです(涙)。活動の参加についてはまだよく分からないところがあるので、自分から積極的に参加するのは二の足を踏んでる状態…というのが正直なところです。pixivに投稿を始めるまでは仲の良い友人1名にしか絵を見せていませんでしたから、大勢の方に見てもらう免疫がまだあんまりないんです。要するに自信ないです(汗)。ただ今では、pixiv上で多くの方と少しずつ言葉を交わさせてもらい少し勇気が出てきました。ほんとうに感謝です。依頼を頂けると本当に嬉しいですし、これからは色々活動していけると良いですね。
よく白っぽい背景を作りましたね。気まぐれでしょうか?
あう、気まぐれではないのかな(笑) 背景が描けないのはまだまだ画力不足なためです…orz あとキャラクターを書くときは特にボディラインを意識して描いているので、そのシルエットに対し背景が邪魔にならないように調整してると結果的に白っぽくなっちゃう、というのもあります。女の子メインで描く場合はスタジオポートレイトとか、ピンナップガールのイメージが強いので…もっと物語的なイラストを描くためには、白背景の呪縛から抜け出したい気持ちも切実にあります。頑張れ!自分!!
自身は絵師に対して、友や親戚の見解は?
少し特殊な嗜好なので親戚には言ってないです(汗) 先日も親戚の方から「昔は絵を描くの好きだったね、最近描いてる?」と聞かれたときに、「も、もう描いてないです」と答えてしまいました。尻ばっかり描いてると返事に困りますね。こういうやり取り、絵を描く方にはあるあるなのでは。友人については限られた人にのみ言っています。中でもネットを使ってみたら良いとずっと勧めてくれていた友人には本当に感謝しています。周りに積極的に言うかどうかは今後もあんまりしないかもです。私の性質上こそこそと描いて行くのが楽しいので。と言ってもさすがに相棒には隠しておけないので、昨年年鑑に載せて頂いたのを切欠に思い切って白状しました。反応は「ふーん」でした。良くも悪くもそんなもんです…orz
絵柄に関して、厚塗りが凄く気にいた!尻神様を召喚したいなら、やっぱ貴方の厚塗りが一番だね。
あ、ありがとございます!厚塗りの方法についてですが現在2つの手法を使い分けて描いています。1つは下書きをクリンナップせず、塗りもレイヤー数を極力少なくして、直感的に色を置いていく方法です。ちょっと作業がコツコツしたり、レイヤー管理が面倒臭くなったりすると、統合してざくざく厚塗りしたくなります。短時間でイメージを形にできる方法ですね。2つ目はアニメ塗りのように線画レイヤーとパーツ毎に分けた塗りレイヤーを作り、塗りがある程度仕上がってから線画と統合→パーツ毎に描き込みをする方法です。時間は掛かりますが丁寧な仕上がりになります。どちらの場合でも、人物のボディは彫刻のようなイメージで描くと楽しいですね。とくにお尻は窪み・膨らみ・割れ目等など、いろんな陰翳のつく部位なので厚塗りで描くと…すごく滾ります!
いつでも女性の色っぽいやセクシーの特質を出しますね。秘訣を知らせて!
わ、それはいつも心がけている事です、そう言って頂けると嬉しいかぎりです、本望です。女性の美しさやセクシーさを描くときは“力強さ”を意識しています。大胆でメリハリのあるポーズをつけるためには、重心をイメージしながら、S字のシルエットやアシンメトリーなバランスを作ることが大切です。その際に大きなポイントになる肩と腰の入れ方を、実際にグネグネしながら考えたりもします。それはそれは奇怪な状態になっている事でしょう…。指先や足先はピンと伸びているのか、自然に力を抜いているのか、その辺りも全体の雰囲気に大きく影響してくるので試行錯誤かつ燃える部分ですね。慣れないうちはたくさんのグラビアを眺めてポージングの引き出しを増やすことが大事だと思います。慣れてくると、キャラの内面を想像してポージングを考えるのがとても楽しくなります。
怖い事実を発見しました。それは:地面に人物の「影」はほとんど居ません。何故だろ?まさか彼女たちはお化けでしょうか!
そうです、彼女たちは実体のないゴースト達なんです…というのは嘘で、それはわたしも意識していませんでした(笑) う~ん、しかし言われてみるとほんとあんまり影無いですね、そこは背景が白いのとリンクしてるのかな…あんまり突っ込まないでください(笑) 虚像と実像の描き分けということでなにとぞ御勘弁を!
オリジナルは優秀です。でもオリジナルのせいで、読者が好きな女の子はただ一回で登場した後神隠した。大変残念です!もし良ければ、これからアンケートを開けて、以前の女の子たちはまた登場させるのは如何でしょう?
そうですね、そのアンケートで皆様からリアクション頂けるなら嬉しいですね!現在は一回もアンケート機能使ってないですし。一回出たっきりその後登場のないオリジナル娘たちは沢山いるので、まずは選抜メンバーをつのらなきゃなりませんね(笑)う~そうなると取捨選択が超悩みます!ちなみにpixiv上での皆様からのブックマークをひとつの基準にすると現時点では「まかせなV!」のV子嬢がぶっちぎりとなっており当確です。

最後

これからのどの道に進みますか?依頼を受け始めるのか?静かに精進しますか?それとも他の道を作りますか?
そうですね、せっかく絵を描いて公表していますし、その辺は今じっくり冷静に考えています。最近では同人関係の依頼もぽつぽつ頂けるようになったので、その方面は少しずつでも勉強して行ければと思っています。もともと人の求めているものを察して試行錯誤する作業はすごく好きですしね^^。ただ商業活動においては広告・イラスト業界の現状が私の思考をシビアにさせています。今後私の中で、リスクを背負っても表現したい事や、人々に伝えることができるだけの技術が身に着けば、今ほど疑問に難渋することなく自分の道を進めるのでは…と思っています。
絵を描く意味、知らせてくれませんか。
とても難しい質問ですね…!絵を描く事を辞めたり、一人で描き続けたりしていたので、描く意味についてはその間いろいろと考えました。でも一言でこれだ!という答えには未だ至っていません。描くのをやめてもどうしても描きたくなってしまうので描いてしまう、これの意味を思索するのは生理的欲求に対する疑問のように難解です。反面、無意識の意味を模索するのはとても楽しい時間です。ということで無理矢理まとめるなら、心の健康と豊かな人生のためでしょうか。
絵師になって、一番うれしかったことはなんですか?
たくさんありますよ!多くの方に見ていただける事や依頼をいただけることは大前提として、ひとつ上げるなら、以前から憧れていた絵師様とハートマークが付いた時は嬉しかったです(´;ω;`) 絵を描くのを辞めないで良かったと思いました。
野望を教えてください。尻神様になりたいですか?
野望ですか…ふふふふ…あんまり大したものはないです。紙媒体か好きなので、イラストを集めた冊子を作ることはひとつの目標です。パソコン上で作ったものが自分の手で触れられる「物」になる…たまりません!お絵描きはきっと辞めない(辞められない)と思うので、さらに究極的な野望は、田舎で農業とか墨焼きとかしながら絵を描く、オタクドローアンドロハスライフを満喫することとか。子供の頃の夢「絵を描きながらキャンピングカーで世界中をまわる」というのを妥協するとそうなるんじゃないでしょうか。
最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
なんだかキャラも定まってないだらだらとした答えに最後まで付き合って下さって、本当に有難うございました。普段意識していない事をじっくり考える、これは本当に素晴らしい時間でした。不器用なりに精一杯考えてみたんですが、結果面白味や実用性は欠けちゃったかもしれませんね(笑)絵を通して人と関わっていく素晴らしさを知ったのはまだまだ最近ですが、未熟者ながら少しずつでも前進できればと思っております。vermilion様と読んで下さったみなさま、いまいちど、本当にありがとうございました。そして最後に、このインタビューを受けている最中、日本は未曾有の災害に見舞われました。私の地域は直接の被害はありませんでしたが、海外の方からも祈りやご心配のメッセージ頂きました。この場を借りて心から感謝をお伝えさせて下さい。
ひと和お疲れ様です。ありがとうございました。尻神に会えるなんて光栄です、感激!